血液検査とヘマトクリット値と持久力。PART 1
最近ようやく10㎞超えてもパニックぽくならないというリハビリをしております、
あんとです。
さて、この間体調の問題で東京の病院へ行ってまいりました。
結局問診だけではなんも分からんので色々検査やりましょ!ということになり、悪夢の胃カメラ、超音波検査をやり、感染症の検査ということで血を取られました。
感染症など無いやろ、、と心の中で微妙なツッコミを入れつつも受け、その結果が先週辺りに病院に行った時に渡されました。そこでとある文字が私の目に飛び込んできました。
ヘマトクリット値ですって、、?病気になり外に出れなかったときに見た「マルコ・パンターニ」、ぶっ通しで読んだ「シークレットレース」にも再三登場してたあのヘマトクリット値さんですか⁉
ワテクシの血液検査の結果
少し前から噂は聞いておりました。なんでもヘモグロビンの量が分かるとか?高い方がロードレースではいいとか?などという程度の知識でしたがね。
検査結果の紙は医者の目の前で出され一緒に見ていく、のような感じなんですが、その数値にだけ完全にくぎ付けになり、医者の話をあまり覚えていません。
なんか「甲状腺のホルモンの出が少し悪いからあとで血液検査やりましょうね~」とだけ言われたのは覚えている、、。また検査かよ、、と思ったからでしょうね(笑)
一応関連数字だけ載せておきましょう。
RBC (赤血球数) 5.56 ・・・平均より少しはみ出して、多め
Hb (ヘモグロビン濃度) 16.6 g/dl ・・・平均内、ほぼ上限、濃い
Ht (ヘマトクリット) 47.4% ・・・平均内、結構高め
MCV (赤血球容積) 85.3 fl ・・・下限に近い、小さめ
MCH (血色素量) 29.9 pg ・・・中間。
MCHC(平均濃度) 35.0% ・・・高め、ほぼ上限いっぱい。
わお、ヘマトクリット値が47もあるじゃないですか!宇都宮ブリッツェンの増田さんがキャノンデールにいた頃が45程度らしいのでとってもいい数字じゃない♪とウキウキしつつも、診察室から出た直後、紙をもう一度出し、携帯を片手に検索をかけまくります。
何故なら上記の通り受け取った時点での私の知識は皆無です。この数字がいかなるものか、赤血球の数というのはスポーツにどんな影響をもたらすんや、、。と思ったので待ち時間にひたすら調べる調べる、、。理系科目から逃げた私にとっては昔聞いた生物用語、フィブリノーゲンとかを聞くとため息が出そうになりますが、自転車のために我慢、、。
そして色々調べるうちにまぁ少しは分かってきました。実際のところ私の数値はどないやねん、ということですが
なんとも言えねぇ・・・
どうしてなんとも言えないのか。それはこの数値が余りにも変動する要因が多いから、というか私の理解できる範疇を超えているからと申しましょうか、、。
ツールなどのレースではヘマトクリット値が50%を超えてはいけないというルールがあります。まぁ50%越えてるのは平均からは離れるので名目上「健康のため」になってるみたいですけど、ドーピングの対策にはこれは大きかったんじゃないかな?と思います。
現在、ロードバイク界隈では結構な人がヘマトクリット値が高い方がいいのではないかという考えなのではないかと思います。その説にのみ基づけば数字上は私はいい事にはなりますが、そうとは言えない可能性が結構あります。
赤血球が減って持久力が上がる⁉
まずこちら
HC HANAKENさんが紹介していらしたものです。
こちらの論文を一言で言うと
「持久力の向上と赤血球の減少には関係がある」
ということです、赤血球の減少は間接的にヘマトクリット値の減少を意味します。
あれ?おかしくないですか?なぜ減るんです⁉あのパンターニは52%でしたぜ!?
因みにこの問題はすべてが解決した、とは言えない気がしないでもありませんが、HANAKENさんの記事(下記)のコメント欄で回答していただいたのでかなりスッキリしました
赤血球数の低下と持久力向上には関係がある
この記事でもハナケンさん自身の成績と照らし合わせて紹介していますが、やっぱりヘマトクリット低い方がええのか、、⁉という疑問をコメント欄で(ry
とりあえず
・ヘモグロビンが多い
・血液の粘性が低く、心臓の拍出量が多い
というのが持久力を向上させる要因だということです(雑)
下の血液粘性というのがポイントです。
①ヘモグロビン、というか赤血球が血液の中に多いと粘度が増し、心臓が身体に送ることが出来る血液の量が減ります。そうなると必然的に筋肉などに届く、酸素を運ぶ赤血球の数も減るので持久力は落ちることになる、と。
②ヘマトクリット値が低いと赤血球の数が少ない、所謂サラサラの血液の為一回での量が増え、届けられる量も増える。
ヘマトクリット値が高いと①のタイプになります。一回の量が減っても密度で補う、というイメージですね。
低い場合は逆に薄いけど、その分量が届けられるからオッケー、しかも心臓の負担も減るし健康的!という訳です。そしてトレーニングをした結果赤血球が減った場合は一つ一つが大きくなり、密度も増します。効率的になるということですね。
これを踏まえて気になること
違いがあるかなぁという部分はランニングでは「溶血」が起こり、自転車では起こらないのではないか?ということでしょうか?ランニングはかなりの回数足の裏を地面に叩きつけるので、足裏の毛細血管がぶっ壊れ、外に排出されるというヤツです。ランナーでスポーツ貧血になる人はこれも原因の一つらしいですね。
是非自転車で検証してもらいたいが、海外ならやっているだろうか、、。読むのめんどいからあんまり積極的には調べないけれど、、。
そして私が未だ疑問を持っている。
「持久力はヘモグロビンの絶対量・相対量どっちに影響されるのか」
確かに濃度(相対的)は重要だと思うのですが、一つの容積が増え、結果として濃度が薄まっても中身には影響はないんじゃないか?と思う訳ですよ。見かけ上(ヘマトクリット値)低くなっていたとしてもそれもまた相対的数値です。
あれヘモグロビン濃度は高かったような、、?
ヘマトクリット値が40だろうが50だろうが全体の血液量によっては、ヘモグロビンの数が倍くらい違うかもしれない、血漿の量で薄まるかどうかも決まるし、、。
だからこそヘマトクリット値だけじゃなくて、他の濃度や、容積、無理だけど全体血液量を見るべきだと思うんです。だって酸素運ぶのヘモグロビンですし、需要量が増えない限り、供給量は増えませんかね?ヘモグロビンが増えても濃度が全てならなんか色々合理的ではないのではないか?とも思うので積み上げたものは全て力になる理論を信じ、私は明日もリハビリをします。
あ、そうそう、ハナケンさんのブログ以外2日程度で調べたので勘違いもあるかもしれないので、適宜訂正、追記をしていくかもしれません。
余談
今日のリハビリでは車どおりが凄い少ないのに、2㎞ほど完ぺきに整備された最高の平坦道路を走ったんですが、ケイデンス80で30㎞/h維持が出来ました、、。少し向かい風気味だったかな?少し前までは25㎞/hで嘔気がしてたのに、30㎞/hでなんともなくなるという実感が得られたのは大きい。メリダ時代、スーパー田舎サイクリングロードで培った超脱力ペダリングの勘を取り戻し、そこから更に改良を加えられるかもしれない。
脱力ペダリングは恐らくペダリング効率は低い、、。下死点で力を入れる訳ではないが足の回りに全部丸投げするので意図せず無駄が発生するのでしょう。うむ、新型が完成するまでは「完全脱力無駄ペダリング」と命名しておこう。