ロードバイクのポジションについて PART2
皆さん、おはこんばんにちは。あんとです。
そこそこ適当に描いた記事が皆さんの目に留まれるという身に余る光栄ですので私が以前から持っていた理論のような?机上の空論?を、、。
前パートは下からドゾ。
ということでpart2を書きます。
以前にも書きましたが私が書くのは平坦でのポジションやペダリングです。でも山は速いけど平坦は極端に苦手、ていう人くらいには少しくらい役に立つかも、、?
まず何人かの選手を比較していきます。(なるべく全盛期のものを出します。)
ファビアンカンチェラーラ
引用元
https://teamvce412.skyrock.com/1842433979-Fabian-Cancellara.html
引用https://www.zonasepeda.com/road-bike/cancellara-tercepat-uci-road-world-championships-time-trial
綺麗ですね。かなりエアロを重視しながらパワーがベストになる場所を探ったのでしょう、個人的には一番好きなフォームです。上体(背中、肩)がしっかり固定されてはいるが腰からはグラインドさせて体幹から生み出されるパワーをペダルに伝えている感じ。ボクシングも手だけでなく肩、腰、足を連動させて腕に体からのパワーを伝えていますよね。どうしてボクシングではそれが当たり前で常識的なことなのに自転車界(素人)では全然意識されていないのやら、、。
クリスフルーム
引用https://road.cc/content/tech-news/198296-chris-froome-wins-uphill-time-trial-going-full-aero
かなりカンチェに似ているポジションです。エアロを重視しつつパワーを出せるポジションを出しています。一番の違いは楕円でしょうか?フルームが楕円を使っているから、という理由で楕円を使うのはいいのですがフルームは左右のペダリング割合に大きな差があります。(右足40%左足60%)いってみればフルームは真円がしんどいから楕円にしているにすぎない可能性があるということですね。一時期ウィギンスが使っていましたがどうしてもどしたのかは知りません。アワーレコードやるって決めてたからですかね?
カデルエヴァンス
サドルが低そう?というのと肘を置くところが物凄い特徴的。かなり上腕と二の腕の角度が開いています。カンチェとは対照的にパッドにあまり体重をかけずかなり力強いペダリングを行っているような気がします。というかハンドル高に対して上体がかなり起きているのでエアロよりパワー重視という感じですね。
ジョナサン(ヨナタン)カストロビエホ
一番特異的な選手でしょう(笑)上半身が斜め下に向き、腕が水平な人は初めて見ました。彼は身長170㎝程とTT選手にしてはかなり小柄な選手です。(だから凄い応援してます。)クランクは172.5㎜、長めですね。だからか年によってはお腹に足がほぼ付きそうなときもあります。上死点での処理の仕方がうまいのか、そこ以外で稼ぐのか、そこまでは分かりませんがどうやら大抵のプロ選手はアマチュアに比べて水平方向のパワーがかなり強いようです。(当たり前に思えますがわざわざ研究結果が出るほど顕著ということです。)
ブラッドリーウィギンス
カンチェとは少し違いエアロに重点を置いていますね。
腕を斜め上へと突き出すと上体を深く落とすことが出来るからでしょう。
トム・デュムラン
ウィギンスと似ていますが、首がすごいですね。余りにも特異的で初めて見たときはびっくりしました。首を下に伸ばすような形でエアロ効果を上げています。
ペーターサガン
これはちょっと場違いでしたが一応出しておきます。他の選手と微妙に違って腰と背中が伸び気味で「やまめ」っぽいかんじですかね。この時はほぼアウタートップ踏んでたらしいですねw
イェンスフォイクト
正直凄い注目するような特徴はありません。しいて言えばウィギンスの様に前に突っ込むのではなく、腕は絞り前には出すが比較的腰は後ろにおいていることでしょうね。足の長さの関係でしょうか。大腿部が長めな気がしますね。
トニーマルティン
2016のですね。あまり成績が振るわず元に戻したら勝てたという、、w
時系列についてはご容赦をw
カンチェに似ているようで実は似てない選手です。かなり洗練されたポジションはぱっと見似てる気もするんですが背中の曲がり具合が全く違います。
カンチェはいわゆる「ヤマメ乗り」に近いものがあります。(あそこまであからさまではありませんがそれ寄りということです。)
骨盤がかなり前傾していますが、マルティンは背中が結構まがっています。
体がびっくりするほど太いので分かりませんが仮にもっと細かったら多分上半身が少し上向き、水平でないことが分かるでしょう。マルティンの特徴はその圧倒的な上半身の丸太のような体幹とそれを支える足、そして凄い狭めたパッドです。(ケイデンスが「比較的」低いのもそこと関連してる気もしますが。)
この狭さはかなりしんどいです。素人ならふらふらするでしょう。コンタドールもそうですが前腕をまっすぐ伸ばし、狭めるほど空気抵抗がかなり軽減されるとか。
突き詰めるところはスーパーマンなわけですが(笑)
マルティン本人からすると2016ITT前の前腕上向きエアロポジションではパワーが出ないと判断し、戻し、そして結果を残すことが出来たのだからこれからもそうなるのではないのでしょうか。
ということで色々な(TT)の選手のポジションを見ました。どうしてttのポジションを見るか、それは彼らが平坦が速いからです。それはTTバイクから降り、ノーマルロードバイクを駆った時も変わりません。腕の絞り方、体の曲げ方、彼らのポジションを見てみないと分からないことは多くあります。
まず、既にパワーがある程度あり結構な速度で走れる人はパワーを落としすぎずエアロを追及する方がいいかなと思います。速度が上がれば上がるほどエアロの効果は無視できなくなります。確か40km/hで鉛筆一本分はみ出すと車重が1㎏増えたのと同じくらいの負荷になるそうです。軽量厨の方は平坦を走るときにそれを考えると少しは重要視するようになるかもしれませんね(笑)
逆に体重が軽い人、パワーがない人に関しては比較的パワーが出るポジションを探してみるといいと思います。私みたいに体を平行にしたい厨とかでない限りそうした方が最終的に速いです。(経験談、このときのサドルは今より2㎝低く、上体はかなり起きています。)
初心者にアドバイス的なのをするのであれば速度やパワーに合わせて前傾などは変えていくべきだと思います。カンチェラーラだってもっと緩いポジションにすればパワーは出るかもしれないけど速度は遅くなる、という可能性があるからああいうポジションになった可能性があるのです。
ロードバイクを速く走らせる要素というのはいくつもあります。
適切なサドル高、適切なハンドル距離、ケイデンス、クリート位置、前傾角度、空気抵抗、体幹、足や背中の筋肉、呼吸、挙句は筋肉や内臓内の細胞のミトコンドリアのエネルギー生成効率なんかも関係してきます。そこまで行くのもめんどくさいでしょうからまずは見えるところから。
そこで詰まったら次を考えていくみたいな感じでいいでしょう(笑)
因みに過度な空気抵抗削減は相当なパワーで回せる人以外はやめた方が無難です。トレードオフです(笑)
ポジションやサドル、というかその他ですねぇ。